陽だまりの家
住宅
安曇野市
2005年
ガレージ, 薪ストーブ, 吹抜け
第一の特徴は、敷地全体を有効に使う配置計画であること。道路に面する敷地の南側部分に駐車スペースや玄関などを、敷地の北側部分には居住部分を配置することにより、その中間領域として中庭空間が生まれた。駐車スペースや中庭の存在によって、居住部分は道路からの視線や音が気にならない落着いた環境を確保することができた。中庭はデッキと植栽で構成され、そこに面する居間食堂や回廊部分は、明るくて開放的な”陽だまり”の空間であり、気持ちがいい。
第二の特徴は、施主さんがご自分の山から切り出した木材を随所に使ったこと。一部ではあるが床板・壁の板材として「赤松」、天井板として「サワラ」、デッキ材として「カラマツ」、造り付家具の棚板などに「ナラ」などを。山を維持して木を育ててこられたご家族の思いを、家づくりを通じて継承していくことができた。