静かな森の家
住宅
長野市
2008年
薪ストーブ, 吹抜け, 外壁板張り
食堂と台所・居間の3つの機能の位置関係に特徴がある。台所と食堂の間には全開可能な建具があり、食堂と居間の接点部分にはオリジナル薪ストーブが座る。2面をガラスにしたことにより食堂と居間の双方から炎を見て楽しむことができる。そして居間と台所は、直接視線はつながらない。一体空間ではあるが、各領域が緩やかに区分され、それぞれが”たまりのある場所”になっている。
居間には造り付けのベンチがありその位置からは、大きな開口部を通して森と向き合い、同時に炎を楽しみながら、テレビも見える。そして食堂ともつながっている。まさにそのベンチのある場所が”家の重心”といえる。この重心をベストポジションに置き、いかに居心地を良くするかがプランをする上で重要である。