二階に集まる家
住宅
松本市
2009年
敷地を大きく3分割して
①道路側の余白部分が駐車スペース(これから植栽予定)
②その奥の北寄りに建物
③南寄りに庭
という構成。
敷地のゾーニングをより明確にするために、外観のデザインを整えるために、そして道ゆく人の視線の受け止め方などを相対的に考えた結果、①と②③の領域区分をする高さのある”何か”がほしかった。検討を重ねた結果、低い軒の平屋部分を設けることになり、その細長い立体は敷地の南北幅をフルに使っている。そこには玄関ポーチ・外物置・自転車置場・機械室という半屋外的な機能をもたせていて、開口部はあえて一点にしぼっている。象徴的な開口部へ一歩入ったその場は、上記①②③の接点に位置する。
二階に主たる生活の場としてのLDKと水廻りが集まり、人もそこに集まる。家事動線を集約し、洗面・脱衣・洗濯・外物干し・室内干し・取り込んで整理する場所・収納する場所・更に台所を最短距離で結んでいる。