たてしな 森の家
住宅
茅野市
2018年
平屋, ガレージ, 薪ストーブ, 吹抜け, 外壁板張り
設計から竣工までのプロセスをブログでご紹介しています。
④ 竣工 ブログへ
③ 上棟 ブログへ
② 着工 ブログへ
① 設計完了 ブログへ
蓼科高原の静かな森の中に建つ住宅です。県外から移住される予定の建主さんとお会いしたのはちょうど1年くらい前でした。蓼科のアトリエで家づくりへの想いをいっぱいお聞きしました。その頃の敷地には針葉樹や下草類が生い茂っていいたため、まずは1次伐採工事として低木下草類の伐採をして敷地を整えました。近隣との関係性や敷地の起伏を考慮しながら設計を進め、着工前に2次伐採工事として高木類の伐採を行いました。
正方形の平面形にシンプルな方形屋根を架けています。接道状況や周辺の地形に傾斜があることから、この敷地はいろいろな方向そしていろいろな高さからよく見える特性があり、そして木立の中に家が点在している周辺環境との向き合い方を検討した結果この形態が生まれました。方形屋根の建築は外観のデザインとして「表と裏」という概念がなくなります。住居棟とガレージ棟を分離したことから、2棟が重なり合うように並んで見えて落ち着いた佇まいになりました。
内部空間としては、建物の4隅に独立した機能を配置して中央部がリビングダイニング。そこは南北に貫く形状で森と向き合い、光が入り風が流れます。2階は浮遊するイメージの多目的に使える空間です。特徴的な勾配天井で、らせん階段を上り切った場所はギリギリ人が立てる高さに設定しました。