新発想の安全住宅 日経アーキテクチュア170323

コラム・建築紹介

新発想の安全住宅 日経アーキテクチュア170323

日経アーキテクチュア 2017年3月23日号

新発想の安全住宅
ーー構造のプロが考える「安心」「快適」の両立空間ーー

安全性へのニーズが高まっているとはいえ、毎日人が暮らす住宅では、地震対策だけを重視して快適性を犠牲にするわけにもいきません。そこで、

「Part1 単一構造を脱し”適材適所”」では、
コンクリートや鉄、ガラスなどの既存の素材を組み合わせることで、開放性と安全性を両立した例が紹介されています。

【紹介事例1】鉄筋コンクリートの壁式構造と鉄骨柱の組み合わせ(混構造)により、大開口と自由なプランを実現した3階建ての集合住宅。
厚さ350mmの耐震壁と鉄骨柱が合理的に配置され自由なプランに。また大開口で荷重を抑え杭を不要にしていると。

【紹介事例2】ステンドグラスで耐震性を向上させた、5階建て鉄骨造の事務所併用住宅。
吹抜けの上階に設けた、卍(まんじ)型に組んだ鉄骨フレームとガラス面が圧縮ブレースの役割を果たすという考え方。もともと鉄骨造だけで耐震性を持つように設計し、この部分は建築基準法上は余力として扱っている。

一般的な住宅は木造の2階建てや平屋のケースが多いのですが、その場合も構造的な工夫によって大空間や大開口は実現できます。特にガレージ部分には、鉄筋コンクリート・鉄骨・木材を併用することで、構造とデザインの両立が可能になります。

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