挑戦してください!(仕事術1-3)
おはようございます。11月30日(月)
林建築設計室の 林です。
1週間のはじまりですね。今週もよろしくお願いします。
土曜日の午前は竣工式(松本市寿竹渕公民館)、午後は取材(KURA)でした。
日曜日午前は家づくりセミナー(八十二銀行上田東支店)の講師をさせていただき、
午後は松本市で上棟式(流れのあるコートハウス)ということで、濃密な週末でした。
さて、ここで林 隆の連載コラムをご紹介させていただきます。
挑戦してください!(仕事術1-3)
https://www.h-a.jp/gallery/gallery_5767.html
一通のメールをいただいてから設計がはじまりました。
求められたことは、森の中の自然環境と調和する建築形態、魅力のある内部空間、信州の厳しい冬にも耐えられる快適性でした。
クライアントさんからは「林さん、挑戦してくださいね」と。
思い切った発想やデザインに期待してくれていることがわかり、今でもその日のことは鮮明に覚えています。
境界のない建築空間と構造と意匠の融合
案について議論をしている打合せの場で、突然、最終形の原型となるアイディアが生まれました。
一瞬のことでしたが、暗闇に光が射したような思いで、うまくまとまる予感がしました。
コンセプトを決めて、その後で、機能の整理や意匠と構造の融合について考えていくという流れで設計が進みました。
高さや広さの対比・光と影の濃淡
断面形状が円弧を描く筒状のこの家は、地形の緩い傾斜に沿って大地の中から涌き上ってきたようなイメージの細長い形状です。
屋根と外壁の境界がない外の表情、壁と天井の境界がない内の表情に特徴があります。
ひとつながりの一体空間の中に、収納部や水廻りがボックス状に置かれ、そのボックス間の領域が居住空間になっています。
高さや広さの対比、そして光と影の濃淡が、住宅としての機能に付加価値を与えます。
挑戦することが家づくりの原点
高い美意識とチャレンジ精神をもちながら、クライアントさんと建築家が一緒に考え悩み、そして条件と闘いながら創っていく。
これが家づくりの原点と言えるのかもしれません。
竣工当時は週末住宅として使われていましたが、現在は住宅として定住されています。
林建築設計室・林 隆
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