竣工しました「偏心方形の家」安曇野市
安曇野市の「偏心方形の家」
竣工しました。(2024年5月)
敷地は田園と住宅地の境目に位置する。農地転用の手続きを経て、道路より1.3mほど高い敷地へのアクセスのためガレージ部分の切土をして、外構的に起伏を造り盛土として利用した。
周辺の山並みや地形、点在する民家や田畑などの景観要素に溶け込むように、そして隣家に対して優しいスケールであることを目指した。
正方形の平面形状に方形屋根を架けて棟のトップ位置を偏心させている。プランに連動する構造の合理化だけでなく、東と南の軒を深くできることと2面の屋根勾配を緩くできることが連動して、大らかな外観フォルムに。敷地内に立つと一転、深い軒先と浮いたテラスの2本の水平ラインが強調されている。玄関までのアプローチはあえて長くしてここで地形のレベル差を吸収。 1階は4隅に8畳グリッドをつくり床レベルに変化をもたせ、随所に吹抜けを設けることで2階とのつながりを確保。東方向には遠く田園風景を見下ろしながら時間や季節の移ろいを楽しんでいる。