竣工しました「通り土間の家」松本市

松本市の「通り土間の家」が竣工しました。

住宅地に建つ木造２階建ての家です。
これから行う植栽工事だけを残して、新年度早々にお引越しをしていただきました。

敷地の周辺には住宅が建ち並んでいることから、設計上の手がかりとして重視したことは、光や風の取り入れ方、プライバシーの守り方、そして室内からお隣の建物が極力見ないようにすることでした。

基本構想の段階では、２階建てか３階建てか、木造か鉄骨造かの可能性についても検討。次に敷地のゾーニングについては、ビルトインガレージと予備駐車スペースを確保、メイン玄関と内玄関の分離、自転車置場所と内玄関の連動、そして植栽エリアや機械関係のサービスヤードのあり方について、検討を重ねました。

１階の動線計画の視点から、建物の中央を貫く「通り土間」が生まれました。メイン玄関・内玄関・ビルトインガレージへの起点となる土足エリアで、ここには靴の収納、コート類の収納、ベンチ、郵便物の取り出し、そして独立した個室が付随しています。
２階にはLDK、水廻り、広めの家族クローゼット。居間の延長として屋根付きのテラスがつながり、ここには植物が置かれる予定です。

周辺環境との関係性、暮らしのための機能性について追求した家づくりでした。やはり動線計画が何よりも重要です。各時間帯に室内へ光を注ぐ開口部を要所に配置して、そこからは遠くの空や通りを望むこともできます。時間や天候や季節の移ろいを感じながら。

通り土間の家　松本市（お隣はリフォーム中）

通り土間

２階リビング

玄関（これから植栽工事）

建主のUさん、ご竣工おめでとうございます。
設計から工事に至るまで長い間お世話になりましてありがとうございました。
工務店の現場監督Tさんをはじめ、工事に携わっていただきました大勢の皆様方に御礼を申し上げます。

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