竣工しました「小さな家」群馬県嬬恋村
群馬県嬬恋村の住宅「小さな家」が竣工しました。191013
長い設計期間をいただいて、「小さく暮らす」ことについて考えた家づくりでした。
とても奥が深いコンセプトですが、建主さんの想いがいっぱい詰まった豊かな空間が生まれました。
住宅建築史に残る名作、最小限住宅(増沢洵氏設計、1952年)は、建坪(1階の床面積)9坪(3間×3間)ですが、この家は10.5坪(3間×3.5間)です。
コンクリートの箱(1階部分)を造り、その上に木造の切妻屋根(2階部分)を架けるシンプルな空間構成。1階の床を基礎の耐圧盤レベルまで下げることにより、玄関を起点として半地下・中2階のように上下階がつながり、鉄骨のらせん階段が動線の要となっています。
躯体を外断熱ですっぽりと包み、室内側は構造体をそのまま仕上げ材として見せています。コンクリート、木材、鉄骨の調和を意匠として表現しました。とても難しい施工です。外壁はファサードラタン。格子の木材には注入処理を施し、経年変化によって味わいが増していくことをイメージしています。
キャベツの産地として有名な嬬恋村。冬はとても寒い地域です。断熱材、建具、ガラスの性能も強化して快適な温熱環境をつくりました。
建主のKさん、ご竣工おめでとうございます。
輻射暖房が効いていることと思います。
工務店の現場監督Nさん、大変お世話になりました。
そして工事に携わっていただきました大勢の皆様方に御礼を申し上げます。
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